牛タンと言えば仙台!と言われるのは何故?
いらっしゃいませ。
今回はタイトルの通り牛タンと言えば仙台と言われるのは何故なのかといった、お肉雑学をお話ししようと思います。
牛タンと言えば、超がつくほどメジャーな焼肉の部位ですがその気になる発祥なんかも、僕なりに調べたことを交えてお話しするので興味のある方はぜひ最後までお付き合いください。
このブログでは、今まで気づかなかったような、お肉の魅力を発信していきます。
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それじゃあ早速お話ししていくんですが、最初に結論からいきます。「牛タンと言えば仙台」となる理由は、牛タンを商品として最初に世に出して広めたのが仙台のとあるお店、とある人物だからです。そしてそこからの、販売戦略が上手だったのが要因だと僕は考えています。
まず牛タンを最初に世に出したということについてですが、これについては諸説ある中で一番有名な話をします。
「牛タン 歴史」とかで検索すると結構たくさんのページで書かれていることで、知ってる人は知ってるそれなりに有名なお話しです。
簡潔に言うと、時はさかのぼって終戦直後の昭和20年代、仙台で焼き物屋を営んでいた、「太助」、というお店の店主「佐野啓四郎」氏が牛タン焼きというものをはじめたのが、牛タンが世に出るきっかけとなった、という話ですね。
このころはまだ牛タンというものは、とてもマイナーな部位でほとんど食されることはありませんでした。
そこで太助さんの店主である佐野氏が他と変わったものを提供したいという思いで、洋食屋で食した牛タンが使用されたビーフシチューにインスピレーションを受けて誕生したのが、仙台名物となった牛タン焼きということです。
ちなみに牛タン焼きと、焼肉店の塩タンは混同されがちですが、製法が異なる似て非なるものですね。
さっき牛タン焼きの発祥については諸説ありと言いましたが、他にも戦後の米軍駐屯地で余った牛タンを焼いて食べていたのが始まりとする説もあるようです。
ただ、牛タンをそもそも当時アメリカから日本へほとんど運んでいなかったようなので、この説については否定的な意見も見受けられます。
牛タンが有名な理由もう一つ
そして、仙台が牛タンの聖地であるも一つの理由としては、お店の拡大や、駅弁などの売り出しで成功したことが大きな要因だと僕は考えています。
牛タンと言えば、すごくポピュラーで、多くの人に愛される肉ですが、かと言って普段からたくさん食べれるほどお安いものではないですよね。
肉屋だから分かりますが、牛タンの原価は以前とは比べ物にならないくらい高騰しており、決して安い肉ではありません。
必然的にそんな牛タンを使用した料理や弁当は高価になりがちです。
でも、ちょっと贅沢したい時、新幹線の中でくらいは、いつもと違ういいもの食べたいってことで、牛タン弁当は駅弁の選択肢にあがりやすい商品の筆頭ですよね。
駅弁のような地域性の高い商品は、話題になりやすく、自然と仙台の牛タンは美味い=仙台と言えば牛タンというイメージが広がったんではないかと勝手に推察しています。
ただ、こんなふうに思う人も中にはいるかもしれません。
「牛タンの名産地だから仙台は牛タンが有名なんじゃないの?」
確かに、名産と言われるような品物って、産地がその地域になってることが多いのでこういうイメージをもつのは当然かと思います。
が、実は間違いで、仙台の牛タンは有名ですが、名産地ではありません。
これがどういうことなのか、ちょっと触れますね。
牛タンの名産地のイメージは間違い
まず仙台の牛タンであっても、ほとんど輸入物が使用されています。
もちろん中には国産の牛タンを使用しているお店もあるでしょうが、国産牛タンの手に入りづらさと価格の高さから、飲食店や弁当などで使用されるものは、ほぼ外国産と考えていいでしょう。
国産牛タンの価格って今驚くほど高いんです。
というか、そもそも牛タンの名産地なんてものは存在しないので、名産になりようがないです。
名産と言うと、地域性の高い肉、いわゆるブランド牛というものがまず頭に思い浮かぶでしょうが、牛タンに関してはブランド牛タンというものはごくごく少数です。
これは牛タンを含む内臓肉の屠畜後の、取り扱いルートが特殊なのが原因です。
このへんの話は今回詳しくは触れませんが、牛タンを含む内臓肉に地域性を持たせるのは難しいと知ってもらえたらOKです。
こんな理由から、仙台の牛タンはあくまで名物であって、名産地として有名なわけではないんです。
それでも牛タンと言えば仙台なのは、ひとえに、料理として見事に昇華させた仙台の職人等の努力の賜物でしょう。美味しい駅弁を食べれるのも偉大な先人等のおかげですね。
まとめ
はい、今日は仙台の牛タンについてお肉雑学をお話しさせていただきました。
どうでしょうか?牛タン食べるのは大好きでも、そのルーツまで知ってる人は意外と少なかったんじゃ無いでしょうか。
特に仙台で使用されている牛タンのほとんどが外国産、なんて話は知らない方からすると少し衝撃的だったかもしれません。
ただ、外国産であれ美味しい牛タン焼きが食べれる場所といえば仙台!に変わりはないので、今回の話を食事の席で会話のネタにでもしたもらえたら幸いです。
では、今回はこのへんで失礼させていただきます。
またのお越しを。
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