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大豆ミートは世界を変える?!肉屋が思うこと

大豆ミートについて

いらっしゃいませ。

今日は大豆ミートについて語っていこうと思います。

大豆ミートと言えば、人工肉や、代替肉、フェイクミートとしての名称としても知られており、最近では培養肉なんてものも登場し始めました。

有名なところでいくとカップヌードルに使われている謎肉が実は大豆ミートでした、ということで一時話題になりましたね。

確実に身近になってきている大豆ミートですが、タイトルにあるように大豆ミートは世界を変えるのか?!という内容でお話しさせていただきます。

それじゃあ内容に入っていきましょう。話の流れとしては、

大豆ミートってそもそも何?ってことを軽く話したうえで、大豆ミートが今後世間においてどうい立ち位置になっていくのかということを、実体験と考察を交えてお伝えします。

そして最後に大豆ミートとは相いれない存在であろう、僕ら肉屋はどうなるのかということについて深堀りしてみようと思います。

今回の話は、僕個人の主観100%で話すのでその点だけご了承ください。

大豆ミートとは?

じゃあ大豆ミートって何ぞやってことですが、その名の通り大豆で出来た肉のことですね。

肉っぽい大豆製品、最初に言ったように、代替肉とかフェイクミートとも呼ばれますね。

今、世界規模でこの大豆を使ったお肉の流通が加速度的にふえてきているわけですが、日本でもいたるところで見かけるようになりました。

例えばスーパーのハムやソーセージなんかの加工肉コーナーなんかで見つけることができます。

見た目的には普通の肉で作られたハムやソーセージとほぼ変わらないので、意識しないと分からないレベルで陳列されていますね。

そんな大豆ミートですが、何で今こんなに世界規模で売り上げを伸ばしているのか、ですが、これは色んな理由があります。健康促進や、環境保全、動物愛護、宗教上の理由などなどです。

今回は専門外な箇所もあるので、その全部に触れることは無いですが、その一部はこの後話す、大豆ミートは世間をどう変えるのか、について交えていこうと思います。

大豆ミートは世界を変える?!

はい、じゃあ大豆ミートの簡単な紹介についてはこんなところにしておきます、今回の話のメインはここからです。

大豆ミートはさっきから言っているように、既にいろんなところで商品化されています。

ハンバーグ、ハム、ソーセージなんかの加工肉はもちろんのこと、最近では肉そのもののフェイクミートまででてきました。

結論からいくと、大豆ミートは今後更にふえていき、今の食肉市場に多大な影響を与える存在になると僕は考えています。

どれくらいの規模で影響を与えるか想像でしかないですが、あと10年くらいで今のお肉の流通の3分の一くらいまでいくかもしれません。

なんでそう思うのかについて、 大豆ミートの可能性の面と、肉屋の僕が感じている食肉業界の流れから考察だらけの解説をしようと思います。

まず大豆ミートの可能性について話す前に、実際に大豆ミートを食べたことある方っていますかね?

大豆ミートが今後来る!って僕は言ってますが、実際に食べたことある人は正直そんなにいないんじゃないかなと思います。

あ、もちろんカップヌードルの謎肉を食べたことがある人は多いと思うので、それを含めるとその限りじゃないですね。

まぁ、それは置いといて、実際食べたことある人に聞きたいんですが、どうですか?美味しかったですか?

僕はつい最近食べましたが、味の感想として普通でした。

普通かー、なら肉にとってかわることは無いんじゃない?とお思いになるかもですが、大豆ミートが普通の肉の味ってすごいことです。

肉じゃないのに肉の味がするって、怖いくらいですよ。

4年前くらいに食べたときは正直美味しくなかったです。ソーセージ一本食べるのも、ボソボソで嫌だなって思うくらいのものでした。

それが今や普通のソーセージやハムと比較しても遜色ない味って、本当にすごいです。

ちなみに、ハムやソーセージに関しては違和感のないレベルにまでなってきていますが、肉そのもののフェイクミートに関しては、まだぼそっとしていて見た目的にも、味的にも正直美味しくないなというのが最近の率直な感想です。

ただ、そのフェイクミートも5年後くらいには普通の肉と同じくらいのレベルになっているかもしれません。

そういえば、ついこの間、培養肉が海外のレストランで提供開始されたなんていうニュースもありましたからね。

要は何が言いたいかと言うと、 豆ミートというものは 3、4年で大幅な改善がされるくらいものすごいスピードで世界中で研究開発が進んでいて、このペースでいけば食肉市場のシェアを担う一因になることもそう遠くはない、ということです。

さぁ、そこで大豆ミートが将来拡大していくであろう二つ目の理由です。

それは僕が肉屋をやってるから分かるんですが、今の食肉産業の在り方からきています。

どの業界でもそうだと思いますが、食肉業界も例にもれず人手不足な業界です

これは、誰に聞いても同じことを言うので間違いないと思います。

肉の知識をしっかりとつけて、カットが出来て、売り場コントロールが出来る人というのは育成するのがとても大変です。町の精肉店にしても後継者がいなくて閉業してしまうところも実際でてきています。

牛肉を例に挙げますが、昨今の餌代の高騰でうちを含めて生産農家は悲鳴を上げていますし、それにともなって安価な国産牛も数を減らしてきました。

肉用として取引されるホルスタイン種なんかは、餌代が高くて育てるコストに見合わないから、子牛の取引価格が1000円しか付かない、なんていうニュースも耳に新しいです。

そんな中で、肥育を必要としない、カットの技術も必要ない、味も均一で常に安定した品質を提供できる、在庫と利益のコントロールも楽な商材がでてくれば、この業界もそっちへ流れて行ってもおかしくないです。

まぁ、果たして大豆ミートが食肉産業と言えるかどうかは謎なところです。それはもはや食肉業界とは呼べないかも知れませんね。

肉屋はいらなくなる?!

そこでですね、近い将来僕らがやっているようなお肉の仕事はいらなくなるんでしょうか?

自問自答にはなりますが、僕はそんなことにはもちろんならないと考えています。

どれだけ大豆ミートや培養肉の品質が上がって、本当の肉とそん色ないレベルになっととしても需要は減らないと思います。

どんな食品にも、それっぽい商品というのはたくさんありますが、だからといって本物が廃れているということはないですよね。

お肉も同じでは本物志向は残り続けるでしょう。

特に和牛なんかは日本の文化として定着していますからね。

それにともなって僕ら肉を扱う職人も数こそ減っていくにしても、一定数は需要があるんじゃないかなと思ってます。若干希望的観測も交じってます。

といういことで、大豆ミートや培養肉であふれる世の中になっても、肉を扱う職業は残り続けるというのが僕の持論です。

今回のような話をすると必ず、環境問題や動物愛護の観点から意見を求める方もいるでしょうが、とてもセンシティブな話題で、個人的な発言であっても影響を与える人が多いので控えさせていただきます。

今回はあくまで、自分が実際に感じた代替肉の技術の発展と、身の回りで起こっている食肉業界の変化からお話しさせていただきました。

それでは今回はこのへんで失礼させていただきます。

またのお越しを。

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