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実はカルビっていう部位は存在しないの知ってますか?

カルビ肉の真実を肉屋が語る

いらっしゃいませ。

今回はみんな大好きなカルビ肉についてお話ししようと思います。

カルビといえば焼肉の大定番ですが、実は牛肉には「カルビ」という名前の肉の部位が日本に存在しないのはご存知でしょうか?

これを言うとほとんどの方に「いやいや、そんなまさか」という反応をされますが、本当なんです。

とは言え、実際にカルビという肉はいたるところで目にしますよね。

今回は、そんなカルビ肉って実はこんなお肉のことなんですよ、というお話しを肉屋目線でさせてもらおうと思います。

普段何気なく注文する、または購入しているカルビ肉についてもっと知りたいって方はぜひ最後までお付き合いください。

【→今回のブログ記事を動画で見る方はコチラ】

 

カルビは部位名じゃなくて商品名


それじゃあ早速、気になるであろう、カルビという肉の部位が存在しない、ということについて触れるんですが、

カルビっていうのは商品名のことで、肉の部位名ではないんですね。

大腸や小腸をテッチャンとかコテッチャンって言うのと同じです。

で、ほとんどの方はカルビというと脂ののったお肉、もしくはびっしりと霜降りの入った肉を想像されるかと思います。

そこで連想される牛のお腹周りのお肉、いわゆるバラ肉がカルビなんじゃないの?と思われることでしょう。

確かに、カルビ肉の語源は韓国語で言う肋骨や、その肋骨周りの肉のことを言うので、間違いではありません。

実際にカルビを販売している肉屋、焼肉店ではバラ肉を使用しているお店が多いです。

でもカルビはさっき言ったように、あくまで商品名なので、この部位じゃないとカルビって名前をつけたらダメ!とかはないんです。

つまり、バラ肉じゃなくてもカルビという名前で販売することができるということになります。

カルビと言えばバラ肉だよねって方にとってはちょっと腑に落ちないかもですが、肉の表示についてのルールが記載してある、お肉の表示ハンドブックにも同じようなことが記されています。

ちなみに、カルビというのは商品名と言ってますが、正確には用途名です。ただ今回は肉屋だけじゃなくて焼肉店の話も含めるので商品名でいかせてもらいます。

はい、話を戻していろんなところで見かける、キャッチーで親しみやすい名前のカルビですが、

 

どんな肉がカルビを名乗れるのか?



もちろんなんでもかんでもカルビってつけてもいいのか、と言われると、もちろんそうじゃありません。

例えばスネ肉とか、牛の首周りのネックと言われるような肉をカルビっていうのは無理がありますし、実際にやったら間違いなくクレームになります。

世間一般的にこういうのがカルビだよね!っていうのがある以上、そのイメージからかけ離れた肉をカルビと名乗って欲しくないですよね?

でも逆にどうでしょう?

見た目的にも、味的にもカルビの語源になった牛バラ肉に近いものなら。

なんでこんなことを話してるかと言うと、カルビは多くのお店でバラ肉を使用していると言いましたが、バラ肉を使用していないお店もたくさんあるからなんです。

たとえばロース肉のかぶりと呼ばれる部分や、モモ肉のともさんかくと言う部位をカルビ、とすることがあります。

じゃあ何でそういったお店はバラ肉を使用せずに他の部位をカルビ、としているんでしょう?

これは、お店の仕入れと商品づくりに関係しています。

正統派カルビであるバラ肉って販売する側からすると、正直めちゃくちゃ使いづらい部位です。

特上カルビの代表格である三角バラなんかは扱いやすいんですが、その他のトモバラや肩バラといった部位はすごく大きいので、使い切るのに一苦労します。

そこで、もっと使いやすい部位を小さく分割して、この部分はカルビ、この部分はロースみたいな感じで商品化したほうが、仕入れる部位を限定できますし、肉を使い切るペースも上がるので無駄がないってわけですね。

特にカルビは売れ筋商品ですから、ラインナップから外したくない商品です。

そういった意味合いでも、いろんな部位から切り出されています。

さっき言ったロースのかぶりや、モモ肉のともさんかくはその一例にすぎません。

とにかく脂がのっていて、霜降りが入っていればカルビ、になっていることはこの業界珍しくありません。

もちろん、なんでもかんでもカルビにするのは、どうかと思いますが、お客さんが納得する範囲でキャッチーでポピュラーな名前をつけるのは、お店を運営するうえでの戦略の一つなのかもしれませんね。

最後に精肉店でカルビを買うときの注意点みたいなものをお伝えしておこうと思います。

 

カルビを買うときの注意点



カルビはここまで何度も言った通り脂や霜降りが多いお肉です。

なので家で焼くときはフライパンじゃなくて網、もしくは脂が下に落ちるタイプのホットプレートで焼くのを強くおすすめします。

これを知らないと、脂がくどくて、なんだかしんどいな、ってなっちゃうのでぜひ覚えておいてください。

もし網とかがない時は、カルビを買わないという選択肢もありです。

焼肉屋さんでは、網焼きが多いので気にならないかもですが、家で焼く時はほんと注意してください。

ちなみに、ここまでさんざんカルビについて語っておいてなんですが、うちの店頭、通販サイトともにカルビは販売していません。

というのも、さっき言ったような理由から焼いた時に失敗して残念な思いをして欲しくないということからそうしてます。

個人的にはカルビは焼肉屋では最高の肉ですが、家焼肉では他のロースやモモ肉なんかの部位のほうが好ましいと考えてます。

それじゃあ、うちではバラ部位はどうしてるのかと聞かれると薄切り肉にしています。

カルビ肉は薄切りで食べてもめちゃくちゃ美味しいんです。

はい、今日は短いですがカルビの真実といった内容でお話しさせていただきました。

肉を買う時、食べに行くときの雑談用のネタとして頭の片隅にでもおいといてもらえたらら幸いです。

では今日はこの辺で失礼します。

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